『登鸛鵲楼』のご紹介

こんにちは 日本二胡学院岡山教室 まさみんです。

朝夕は寒いくらいになりましたが、日中は暖かで過ごしやすい季節となりました。

今回は漢詩

登鸛鵲楼(Dēng guàn què lóu) 唐代:王之渙

をご紹介します。 日本語では鸛鵲楼(かんじゃくろう)に登ると訳されています。
とても有名な漢詩なのでご存知の方も多いかと思います。(私は知らなかったんですけどね😅)

白日依山盡 Bai ri yi shan jin

黄河入海流 Huang he ru hai liu

欲窮千里目 yu qiong qian li mu

更上一層樓 geng shang yi ceng lou

白日(はくじつ)山に依(よ)りて盡(つ)き。黄河(こうが)海に入りて流る。千里の目を窮(きは)めんと欲し、更(さら)に上る一層の楼。

ネットで調べて見ますと、
白↔黄 山↔海 千↔一
と対句(ついく:修辞法の一。語格・表現形式が同一または類似している二つの句を相対して並べ、対照・強調の効果を与える表現。詩歌・漢詩文などに用いられる)となっています。
美しい風景を強調しているのだろうと思います。

白 日 依 山 尽
黄 河 入 海 流
陽が西の山々に寄りかかるように傾いてゆく。黄河は海へと滔々とただ流れていく

欲 窮 千 里 目
更 上 一 層 樓
この壮大な景色を千里の彼方まで見渡したくて、更に上の階へと登っていく
と言う意味です(まさみん的意訳)

鸛鵲楼の2層目で壮大な美しい景色を見てもっと見渡したくて3層目に登っていく。
もっと美しい景色を見たかったら努力を惜しんではいけないと解釈されているようです。

この漢詩は、前回私が紹介した楊雪先生のアルバムの中の『雲·海 〜Sea of clouds〜』と言うアルバムタイトルにもなった楊雪先生作曲の楽曲で先生自ら、曲中朗読されているのです。

楊雪先生の二胡に対する真摯な想い、決意が伝わってくる、と同時に私たち二胡を学ぶものにもメッセージを下さってるんだなと感じました。


現代の街中を流れる黄河

この漢詩は何事にも当てはまりますよね。

鸛鵲楼の由来は、鸛鵲がコウノトリ(とカササギ)を意味するそうで一説では巣があったとか頻繁に飛来していたとか・・・等諸説あるようです。


現代に残る楼閣

前回コウノトリの事を紹介しました。なんだかご縁があるなぁと思いました。

【オマケ】
コウノトリ最新動画(相変わらずのカメラワーク)